長が〜く続けて、ゆとりある暮らし 人生設計・キャッシュフロー表のエクセルでの作成方法
人生設計を考えるには、お金の裏付けが必要です。
やりたいことやおくりたい人生が明確でも、お金の裏付けがなければ実現できない可能性が高まります。
逆にお金がたまらないから、やりたいことやおくりたい人生が見えてこないという場合もあります。
一言でいえば両者のバランスが大切なのですけど、これと向き合うのはなかなか勇気がいます。
マネープランをたてて良さそうな結果が出る見込みならば、作成してみたくなりますが、どうせ作ってもいい結果がでるとは思えなければ作る事も避けてしまいます。
そうして敬遠し続けていくと、いつのまにか子どもが大きくなってお金が貯められる機会を失いかねません。
ですので本来は、人生レベルのお金の収支と向き合うべき時期に向き合う方がよいはずです。
35歳くらいには私達の人生の骨格の概略も見えてきますから、取り組んだ方がいいと思います。
取り組んだ方がいいというより「逃げずに向き合うべき」です。
しかしながら我々素人では、マネープラン・キャッシュフロー表づくりなんてどうすればいいか方法も良く分かりません。
実は、生命保険の必要保証額算出とマネープラン・キャッシュフロー表づくりは、共通点が非常に多いんです。
私がキャッシュフロー表を自分で作成できたのは、生命保険の必要保証額の算出と同じような形式をベースに自分なりにアレンジしたからです。
特別難しいものではありませんでした。
エクセルでキャッシュフロー表を作成してしまえば、貯金額を増減させたり、支出額を増減させたり、子どもの結婚費用を出してあげたりといろいろシミュレーションができます。
もちろん人生は、そんな計画通りにいくわけがありませんけど、どのファクターがどういう影響を及ぼすのかを頭で理解するには素晴らしいツールです。
給料が減ればどういう影響があるかを知れば、打てる対策も発想しやすくなります。
給料が減ったと嘆くだけで何もしなくても当面は大丈夫ですけど、人生の後半で確実にボディブローのように効いてきます。
「おりたい人生とお金のバランスが大事」と書きましたけど、キャッシュフロー表はそのバランスを考える上で使いやすい道具です。
人任せにはしたくないけど、自分でどうすればいいかわからないという方の参考になればいいなと思っています。
プロのファイナンシャルプランナーから見れば突っ込みどころ満載かもしれませんけど、私は自分でこの道具を作る事で理解が深まればいいんじゃないかなと思っています。
<2つのマネープラン>
我が家にはマネープランが2つあります。
1つは「我が家の人生設計とマネープランの作成方法」で紹介したマネープランで、私は人生資金計画と呼んでいます。
金融資産に着目し目標管理に使っています。
良い家とどのように庭
一般的にマネープランと言えば「キャッシュフロー表」を指し、その作り方を今回ご紹介します。
こちらはお金の出入りに着目したマネープランで、人生資金計画とは趣旨・目的が違うものの、将来のお金の状況を想定していくのに大変便利です。
この2つのプランはお互いに関係しあっており、人生資金計画の目標が将来的にも通用するのかを見る事が出来ますし、 将来あるべき姿を目指す上で必要な金融資産を確保するために目標管理にフィードバックしていくことで、目標が我が家にとって適切であるかどうかの確認ができます。
<必要保障額シミュレーションを使う>
キャッシュフロー表を作り上記のニーズを満たすためには、ベースとなる形があれば取り組みやすいです。
インターネットで検索すれば、エクセル形式のキャッシュフロー表を入手できるはずですが、どんな数字をいれればいいかわからないと思います。
私は、「生命保険の必要保証額算出とマネープランのキャッシュフロー表づくりは共通点が多い」ことに着目して、生命保険の必要保証額シミュレーションを参考にすることにしました。
できるだけ数字の根拠が明確なシミュレーションを探していてたどりついたのが、日本生命保険相互会社の「必要保障額シミュレーション」です。
念のために書いておきますけどこの保険会社がおすすめだとかそういうことではありません。
この必要保障額シミュレーションを入力していく過程で、「支出や収入を詳しく入力する」ことが可能であることがポイントなんです。
年齢と家族構成を入力して平均データで数字が算出される程度のものであれば役には立ちませんから。
大切な事は「詳しく入力できない部分」は、私たち自身の中ではっきりしていない部分であり、どれだけお金をかけるかなどがよく分からない(または考えていない部分)です。
要するに、私達が向き合うべき足りない要素を抽出できるという事です。
「生命保険の必要保証額を算出してもマネープランとは違うじゃないか」という指摘もあると思います。
でもこれで「生命保険の必要保証額」がいっちょあがりです。
それをマネープランに自分でアレンジしていくという段取りです。
必要な要素を埋めるために向き合うことができたなら、これは簡単な作業なのです。
<数字を入力してみよう>
■家族構成の入力
家族構成やそれぞれの年齢によって随分と違ってきます。
結婚してない方や子どもを何人にするか(したいか)が分からない方は今は仮定するしかありません。
とりあえず将来を考えるのにどういう要素があるかを知るのに一応やってみる価値はあると思います。
「こう進めばこうなりそうだ」という頭のトレーニングです。
これらがはっきり入力できる方は、しっかり向き合っていきましょう。
我が家の場合は、「配偶者あり・パート、子ども2人」でスタートです。
■収入情報の入力
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「世帯主の年収」、「配偶者の年収」、「貯蓄」そして「特別収入」を入力していきます。
入力する前は、平均的データが既に入力されています。
これらは調べれば入力できるはずですので、貯蓄額が分からないとか、特別収入があるかどうか把握していない人は、そこから始める必要があります。
平均的データの算出根拠を見る事が出来るので、どのように算出されているかを見ると勉強になるので、めんどうでも一度読む方がいいと思います。
年収を入れるにしても「手取りか額面かどっち?」みたいな疑問も自分で判断していく癖をつけるのがいいと思います。
とりあえず作成して、あとで修正していけばいいのですから、最初はできるところを埋めていけばいいです。
■支出情報の入力
「生活費」、「住居費」、「教育費等」、「特別支出」そして「緊急予備資金」を入力します。
生活費が把握できていないとシミュレーションがあまりにいい加減になるので、生活費の把握はとても重要です。
教育費については、想定部分が多くなると思います。
あとでいろいろいじると結果のグラフが変化するので、思うところを埋めてから、後でいじってみるといいと思います。
■加入保証情報入力
現在加入している保険があれば入力してみて下さい。
マネープランを作る上では関係ないのでスルーしてもかまいません。
<結果を眺める>
算出された結果での、「生涯支出」と「生涯収入」のバランスはいかがでしたでしょうか。
我が家の場合は、「将来の支出」<「将来の収入」という結果になり、現時点では生命保険は必要ないという結果でした。
この要因は、「支出が少ない」が一番の要因だと考えています。
いろいろ数字を変えていじっていくとわかるのですけど、年収はそう簡単には増えないので、生活コストがものすごく重要なポイントであることが分かると思います。
「万一後の収支の推移をみる」と「万一が起きない場合の収支も確認する」の両方の「キャッシュフロー表」が見る事が出来ます。
これで、「生命保険の必要保証額の算出」と「人生設計のキャッシュフロー表作成」の両方ができますね。
これがおすすめする理由です。
キャッシュフロー表(将来の家計収支)を眺めると、家族の年齢に合わせた1年毎の収支が表形式になっています。
恐らくファイナンシャルプランナーさんにお願いしても同じような表が提示され、グラフ化されて、それをベースにいろんなアドバイスを受けるのだと想像します。
それを自分が自分にプレゼンテーションをやろうという事です。
自分がファイナンシャルプランナーとして自分のマネープランや家計を冷静に分析し、改善点を自分にプレゼンするために、分からないところを自分で勉強してみて下さい。
<自作キャッシュフロー表を作成する>
どのように私はサウスダコタ州のライセンスタイトルのエージェントになるには
シミュレーションの結果を、そのまま(もしくはアレンジして)エクセルに写してしまいます。
残念ながらコピー&ペーストができませんので、自分で1つ1つ入力していく必要があります。
あらかじめ別のキャッシュフロー表をダウンロードしておいて、手間を少なくするのもありだと思います。
私の場合は、「金額入力部分」を作成し、「キャッシュフロー表」に連動させるように作りたかったので、全部自分でアレンジしてエクセルでのマネープランシミュレーターを作成しました。
総資産額の推移を折れ線グラフ化して可視化しました。
この分かりやすい見える化(可視化)はとても大切です。
<キャッシュフロー表に必要な要素>
■西暦
■世帯主・配偶者・子ども達の年齢
■支出(必要資金)
・生活費
・住居費
・教育費
・結婚援助費
・税金、社会保険料
・生命保険料
・死後整理資金
・特別支出
■収入(準備済資金)
・世帯主収入
・世帯主公的年金
・配偶者収入
・配偶者公的年金
・退職金
・特別収入
■年間収支
■負債(住宅ローンなど)
■主なイベントなど
上記の要素をベースに私なりにアレンジしています。
大きく異なる点として、「金融資産残高」と「インフレ率(支出に対して)」と「金利収入等(金融資産残高に対して)」の要素を加えています。
また、教育費は子どもの生活費も加えていますが、これはそういうデータを使用しているからです。
このように自分が使うデータにあわせてアレンジしていきます。
<我が家のキャッシュフロー表の構成要素>
■西暦
■年間収支…収入から支出を引いた収支
■金融資産残高…不動産を除く金融資産残高(毎年更新時に時点修正を行う)
■世帯主・配偶者・子ども達の年齢
■支出(必要資金)
・夫婦生活費…子どもの生活費を除く
・住居費
・教育費…子どもそれぞれに分ける。子どもの養育費(教育費+生活費)を入力。
・結婚援助費…子どもが30歳で100万円
・税金、社会保険料…記載なし。手取り年収で把握しているため
・生命保険料
・死後整理資金…記載なし。
・特別支出…車買い替え、家の修理、その他特別支出
・インフレ率…支出合計に対して年率2%
■収入(準備済資金)
・世帯主収入
・世帯主公的年金
・配偶者収入
・配偶者公的年金
・金利収入等…利子など運用利回り
・退職金
・個人年金…個人年金保険
・特別収入…養老保険満期
■イベントなど
■金融資産残高のグラフ
■各要素の額入力欄…表に自動的に反映できるようにしている。
自分で数字を入れるのは、なかなか大変なことです。
将来の年収は、職業別賃金上昇率を加味したり、便宜上1%を設定したりするシミュレーションを良く見かけますが、私はとりあえずゼロにしています。
今の年収が分かっても、将来失業しているかもしれませんし、年収が下がるかもしれません。
実際に上がれば修正すればいいし、厳し目の設定をしておく方がベターという考えです。
公的年金については、今は年金定期便があるのでそれを参考にできますね。
退職金については、是非、自分で確認してみて下さい。
子どもの教育時については、どういう進路を取るかで大きく違ってきます。
また、どのようなデータを採用するのかでも変わってきますので、自己責任で判断して下さい。
エクセルでシミュレーションできるということは、私立や下宿が可能なのかどうかの検討に使えるという事です。
<マネープランとインフレ率>
人生設計キャッシュフロー表の自作シミュレーションで「インフレ率(支出に対して)」と「金利収入等(金融資産残高に対して)」の要素を加えています。
(関連するエントリー)マネープランとインフレ率
(関連するエントリー)インフレ率をどう見込むか
インフレ率をどう見込むかと資産の運用利回りをどう見込むかはかなり難しい問題です。
将来を予測することは不可能なので、そもそもマネープランのどの要素も完璧に想定できるものではありません。
特に「インフレ率」と「資産の運用利回り」は想像もつきません。
それらをどう見込むのかは、自己責任でそれぞれが考えるしかありません。
私の考えも変化して揺れています。
私の場合は、インフレ率がどの程度までなら家計が耐えられるのかという視点で見ています。
<毎年見直すことが大切>
私の人生設計・キャッシュフロー表の作り方をご紹介しました。
私は毎年1回このシミュレーションを見直しています。
一度作成してしまえば見直しは簡単です。
こうして少なくとも1年に1回は、人生とお金を見つめなおす習慣はとても大切です。
着実に1歩進めた確認ができるとモチベーションがあがります。
何か変化があればその影響を確認できます。
未来は予想できなくても考えを巡らせるためにエクセルで毎年遊んでみてはいかがでしょうか。
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