2012年1月28日土曜日

英首相、独仏主張の金融新税「愚行」  :日本経済新聞

 【ダボス=上杉素直】英国のキャメロン首相は26日、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で演説し、金融取引に課税する新税構想は「経済や雇用に悪影響を与えるとんでもない愚行だ」と強い調子で非難した。欧州連合(EU)ではドイツやフランスが金融危機の再発防止へ新税導入を目指しているが、英国は改めて反対を表明した。

 EU加盟国の財政規律を強化する条約改正に応じないことについて、首相は「改正条約に入らないからといって英国が欧州から離れていくわけではない。単一市場の一部であることは英国の国益だ」と語った。

 演説後の質疑応答でユーロ危機への対応を問われると「EUは昨年10月に決めたギリシャ追加支援と銀行資本増強、安全網拡充を迅速に実行すべきだ」と強調。条約改正など長期的な課題よりも、足元の不安解消を優先すべきだと訴えた。欧州中央銀行(ECB)の追加措置も有効だとの認識を示した。

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