すごい迫力!『オフロード車椅子レース』 | Charedo - チャレド
世界中で高い人気を誇る、モータースポーツ。
多くの人々を熱狂の渦に巻き込む理由は、研ぎ澄まされた技術が創りあげたマシンと、ドライバーの神業とが一体となり、人類の記録を塗り替えていく興奮がそこにあるから。
車はもちろん、バイク、自転車・・・。
さまざまな乗り物を通じて、多くのサーキットで競技が展開されています。
もちろん、整備されたサーキット以外でも、一般道や山など、競技に合わせ開催場所は多岐に渡ります。
こうした乗り物を使ったレースの中に、車椅子のレースがあるのをご存じですか?
中でも、『オフロード車椅子レース』という競技があることを・・・。
オフロードというと、もちろん、オフロードバイクと同じように、荒れた大地を走るレースです。土ほこりが舞い立ち、砂利や岩があちこちに飛び出す悪路を、技術とパワーで走りきり競い合います。
しかし通常では、車椅子は、整備の粋とどいた道を、車輪をケアしながら、手や腕に負担をかけないように乗る(運転する)ものですよね。それを敢えて、オフロードを車椅子で、風のように駆け抜けていくという競技なのですから、そのチャレンジ精神たるや半端ありません。
スポーツとはここまで人間を強くし、挑戦しつづける魂は、これほどの高みへと鍛え上げることができるのだと脱帽します。
大会の理念は、
『差別のないスポーツ環境と、テクノロジー革新とを基盤に、障碍を持つ者と、持たない者とが、差別なく競えるスポーツを目指す』
こと。
1996年、「ALL JAPAN MTB ウエスタンライディングレース in 白馬岩岳」大会以来、さまざまなオフロード車椅子レースが開催されています。
『オフロード車椅子レース』は、基本的に、5つのコースで構成されています。
<1>AVALANCHEダウンヒル
一斉にスタートし、山の頂上付近から麓までの長距離コースを下るダウンヒルマラソン<2>ダウンヒル
個別にスタートして、山のコースを一気に下るレース<3>デュアルスラローム
隣り合う2コースで旗門をくぐり、各レースの勝者が勝ち残っていくレース<4>クロスカントリー
オフロードハンドサイクルで、UPやDOWNのあるコースを走行するレース<5>SNOWジャイアントスラローム
雪上に設けられた旗門を高速で通過し、それぞれのタイムを競うレース
なんだか、読んでいるだけで、ワクワクしてきませんか。
オフロードレース用の車椅子は、特別な形状をしています。
車輪も4つあります。4輪車になっているために安定感があり、その他、手の力を車に効率よく移動できるように設計されているのです。
購入しなくてもレンタルすることができるので、一度試してみたいと思ったら、気軽にトライできる・・・門戸は大きく開かれています。
車椅子レースにオフロードコースができたきっかけは、『車椅子で山に行こう!』という試みから生まれたそうです。
自然の中で、思いっきり自由に過ごしたい・・・、それは、車椅子の方も、健常者もみんな同じ思いですよね。
機会があれば是非、『オフロード車椅子レース』を見に行きませんか。躍動感ある勇姿を、大声援で盛り上げましょう!
※参考資料:
オフロード車椅子競技(846プロジェクト)
ライター:野間能子 医療・スポーツ・美容・飲食など、ライフスタイル全般のプランニング、編集・執筆、商品企画などを行う。
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