人を好きになること自体がすばらしいことなのに、
相手も自分のことを好きになってくれるなんて
奇跡といえるような、幸せな気持ちが味わえます。

世界が輝いて見えて、自分も綺麗になりますし、
仕事や他のことでは替え難い魅力があるでしょう。

同時に苦しみもあったりしますが、それも自分を磨いて
くれるスパイスとして、終わった後も相手のことを
「いい人だった」と思えるようであればよい恋愛ができた
といえるのではないでしょうか。

お互いが自立し、相手と一緒にいることでお互いが
いい方向へ成長していける・・・

そういった素敵な恋愛ばかりであればいいのですが、
いつも苦しい泥沼のような恋愛をしているとか
幸せな恋� ��をしてみたいのにできないとか
そういう同じパターンにはまってしまうことがあると
すれば、原因があるのかもしれません。

恋愛に泣いて出口を探してもがき続ける女の子を
たくさん見てきたので、ヒントになればと思い
知恵ノートに書くことにしました。

さて、いろんな恋愛の形があると思いますが

①いわゆる"だめんず"にばかり魅かれてしまう、
②妻子あるような人ばかり好きになってしまう、
③本当の自分をさらけ出せずに恋愛がうまく継続しない、
④好きになるってそもそもどういうこと？
⑤男性の言うことを聞きすぎる
⑥ストーカーしてしまう、など・・・

もともと人は自分に足りないものを持っている人をみると
魅力を感じるそうです。正反対でもよくないのです� �、
少し自分を似た部分もあり、なおかつ足りない部分を
補ってくれるような人だと最高だといいます。

見た目などの魅力はもちろん素敵だと思われるでしょうが、
特に中味について考えていきたいと思います。

まず①のように、
ＤＶや浮気癖、借金癖があるような男性にばかり魅かれるという女性がいます。

頭では「真面目で誠実に自分を大切にしてくれる人がいい」とわかって
いる、でもどうしても本能がそういう良くない人ばかりに魅力を感じて
しまうという場合です。

なぜだかこういう「何か持ってる」人にはピーンと直感が働き、
運命を感じるような熱烈な恋に落ちます。
まわりが「あんな人やめなよ」と言っても、聞けません。

「支えたい」自分と「支えられたい」相手で共依存になってしまい、
不健康な関係です。

はじめは良いのですが、最終的にはお互いの求めているものが
食い違うためにうまくいきません。

②の妻子ある人に魅かれるというのは、
お父さんとの関係が薄かったり、お父さんからもらえるはずの愛情を
恋愛で埋めようとしていたりします。
逆に、「結婚すると自由がなくなる」と思ったり結婚生活を幸せなもの
とは思えないために、無意識のうちに「絶対に結婚できな い人」を
選んでしまうというものです。

これも社会的な制裁が大きく、いい恋愛とはいえません。

③の長続きしないというものは、「愛情の受け取り下手」です。
「ありのままの自分を愛してくれるはずがない」と自分が勝手にそう
信じ込んでいて、「何かをする自分」を演じてしまうために
長続きしません。

尽くす自分、料理ができる自分、綺麗である自分など、
条件付きの自分を演じてしまうために息切れしてしまいます。
相手がそのままのあなたを愛したいと思っていても、ありのままを
見せずに愛させません。

④の本当に好きになるということがよくわからないというような
場合は、感情を押し殺していることがあります。

喜怒哀楽すべての感情をあまり感じないようにして� ��
怒りや哀しみから自分を守っていたり、感情をありのままに
感じてしまうと失った時の痛みが大きいから先にガードを
張っていたり。

「恋愛なんてたいしたことはない」と形だけの付き合いになって
しまいがちで、心や情みたいなものが感じられません。

わからないように、感じないようにしているうちはいいのですが、
押し殺した感情は何かアクシデントがあったときに噴き出て
くるものです。恋愛はいいきっかけになるので、出していく
チャンスかもしれません。

⑤の言うことを聞きすぎるというのは、
自分が自分を大切に扱っていないことになるので、
相手からも大切に扱ってもらえません。

⑥のストーカーしてしまうというのは、
自分自身の中で満たせていない感情があると思います。
相手に満たしてもらうのではなく、自分で満たしましょう。
自分が欲しい愛というのは、実は自分でしか注げません。
自分の中にしかありません。

以上のように、原因はいろいろあるのですが恋愛に際して、
女性の場合ははじめて接する男性として父親の影響が
大きいですし、男性の場合は母親の影響があります。

子供のころから見ていた両親の姿がどういったもので
あるかも影響が大きいですし、いったん根付いた
「男性像」「女性像」というものはなかなか消えてくれない
ものです。

人それぞれに複雑な原因が絡み合っていますし、
� ��概に決めつけることはできません。
でも原因のヒントがわかれば解決が早くなりますし、
恋愛を楽しめる期間というのは限られています。

原因はいろいろあるにしろ、どうすれば素敵な恋愛に
発展できるのかというと、

①の人は「相手を助けよう」とは思わないこと。
ダメな人の側にいる自分は、自動的に「素敵な女性」という立場になりますが
ダメな人を構っている間は自分自身の欠点について考えなくても
すむという利点があります。

人は変えられませんし、変えようとすると嫌われます。
それよりも自分自身を磨いて幸せになる努力をしていきましょう。
（こちらのほうがきっと苦しいと思いますが）

②の人は、父性愛は父親からしかもらえないこと、もらえない辛さを
味わっ� ��のであれば同じことを繰り返してはいけないと自覚すること。
結婚は必ずしも幸せや楽しいものではないかもしれませんが、
その不幸な恋愛をやめない限りは未来はありません。

③の人は少しずつでもいいから「受け取る」ことを意識してみること。
自分自身でダメだと思っている欠点を少しずつ見せてみましょう。
「こんな私は嫌いなはず」と強く出すのではなく、自然体でいれば
意外にも離れていかないどころかより愛されることに気付くと思います。
自分自身に「幸せになっていいし、愛を受け取っていい」と許可して
いくといいでしょう。相手のダメなところも受け入れてあげること。

④の人は恋愛に限らず、心を動かしましょう。
もしかすると自分の心が凍てついていることすら気づいていない
かもしれませんが、少しずつ心が動くことを感じられるようになると
いかに凍てついていたかがよくわかるようになります。

少しでも楽しいと思ったことは無駄だと思わずにやってみること、
悲しいときには泣いてみること、怒りはきちんと感じてあげること。
映画や小説など、心を揺さぶるような機会を持つといいかもしれません。

心が動く、感動するということは人間らしいということです。
相手の感情の動きに共感できなければ、本当の意味での
「好き」も体験できません。恋愛をすると「嫌い」や「苦しい」も
深く体験しますが、これこそが自分を大きく成長させる起爆剤
になります。

⑤の人は、自分自身を大切にしましょう。
自分を大切にできない人は、人も大切にできません。
自分を大切にするということは、いやなことはしない、
したいことをさせてあげる、尊重するということです。

相手に嫌われたからといって、あなたという人間の価値は
なくなったりしません。あなたにはあわない相手だったという
ことがわかるだけです。自分自身を価値があるものとして
扱うようになると、粗末には扱えなくなります。

自分を大切に扱うようになると、自分を大切にしてくれる人が
集まってきます。

⑥の人は、相手には相手の自由があること、人は思い通りには
なってくれないこと、自分に� ��自分の自由があるように人にも
自由があります。相手の喪失感というのは、実は別の感情では
ないかというところをみていかれるとよいと思います。
「相手がいなくなれば自分は絶対に耐えられない」と思われるかもしれませんが、
実は大丈夫です。耐えられます。乗り越えられます。

いろいろなパターンがありますが、共通して大切なことは

★自分自身を磨くことと恋愛をごっちゃにしないこと
　（自分のことをさぼって、恋愛に逃げるとうまくいかない）

★恋愛で自分自身に足りないものを埋めてもらおうとしないこと
　（自分に足りないものは自分にしかわかりません。自分で埋めよう）

★欲しいものは先に与えること
　（愛情がほしければ自分から注ぐ。物ではなく気持ちを与える）

★相手がどんなに好きでも、一番大切なのは自分であること
　（自分を大切に扱うと、大切にされます）

だと思います。

素敵な人とお付き合いとしたいと思うのなら、
テクニックがどうということよりも自分がそのような素敵な
人になったほうが早いし確実です。
（テクニックも大事ですが、心が整っていないとぼろが出ます）

もしお付き合いできても、対抗できるものがなければ
苦しい恋愛になってしまうでしょう。

素敵な恋愛をするのか、苦しい恋愛をするのかは、
女性を輝かせるかどうかという大きな問題ですし、
花が咲く期間は短� ��ということで素敵な恋愛を
たくさんしてほしいなぁと思います。

苦しい恋愛から何かを学ぶことができれば、その恋愛は
もう卒業です。同じような恋愛をして同じことを学ぶ必要は
なくなるので、同じような人はこないでしょう。

苦しい恋愛をしたのであれば、学ぶべきことは学んで
さっさと卒業してしまいましょう。

泣く女性が減って、一人でも多くの女性が素敵な笑顔で
恋愛できるといいですね。
もっと幸せになっていいと思いますよ。